製造業を取り巻く環境:人材不足

近年の製造業を取り巻く環境をテーマごとに記事を作成します。
まずは最近もっともよく聞く課題でもある「人材不足」をテーマに取り上げます。

国内の人口は総務省の資料によると年々減少していきます。また全人口に対しての労働人口(15~64歳)の比率も下降の一途をたどっていきます。人口の将来予測は数少ないブレの少ない精度の高い資料でもあり、おそらくこの人口減少していく未来はほぼ実現すると思われます。

日本の将来人口予測

人口減少が進むトレンドのなかで、製造業は好調な業績を背景に、人材不足が年々深刻になっています。業績が好調なのに人が雇えない状況が多くの企業で起きています。2018年のものづくり白書の中でも、前年と比較して人材が不足している現状やビジネスへの影響を与える深刻度が増しているとの表記もありました。

製造業の人材確保の状況

多くの企業が課題としている人材不足ですが、量的な人材不足ではなく、質的な人材不足が起きていることも大きな特徴ではないでしょうか。日本能率協会の調査によると質的な人材の充足度が足りていない企業が多いとの調査結果もでています。

ここでの質とは、ものづくりのデジタル化やオープンイノベーションの取組などの推進により、様々な異なる分野をつなぐ能力やコーディネートする能力を持った人材が不足しているといわれています。特に生産領域では、従来からの生産技術だけでなく、ソフトウェアに関する能力をもった人材が求められています。

必要な人材の今後3年の充足度

開発、生産、調達分野の各領域における課題トップ5でも「人材の獲得・育成」が、どの領域でもランクインしている結果となっています。

領域別の課題TOP5

ますますの人材不足、獲得困難が予想される時代においては、リテンションの施策や社内の若手を中心として人材育成が、今後のものづくりを支えるカギを握っていくのでないかと予想されます。

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