OVA
価値分析の考え方にもとづき、間接業務の効率化と資源の再配分を達成するアプローチのこと。
OVAとは
OVA(Overhead Value Analysis)は、従来困難と思われてきた間接業務の簡素化を行うために開発されたアプローチである。このアプローチは1970年代初期にマッキンゼー社により開発され、以後同社により多くの大企業に適用されてきている。
OVAのアプローチ
OVAのアプローチは五つの特色を有している。
(1) 間接業務を一つのコストとして位置させ、 コストと価値のバランスを検討する
(2) 間接業務をサービス業務としての認識のもとにおき、ユーザー側の価値評価を重視する
(3) かなり高い削減目標をかかげ、既成概念にとらわれない大胆な改善案の創出を促す
(4) 部門の管理者自らが案を作成、提案することにより、実施の円滑化を図ると同時に、トップが全社的立場から取捨選択することで、全社としての優先順位を決定する
(5) プロジェクト実施期間を短期間にし、人心の動揺を極少化する。
実際の作業は、以下の5つのフェーズに分けて進められる。
フェーズⅠ
職務分解とコストの算定――職務を基本作業に分解し、その作業から発生する最終成果、サービスと合せてコストの大まかな評価を行う
フエーズⅡ
コスト低減案の作成――フェーズーで分解された作業、最終成果、サービスについて40%のコスト低減を目標に低減案を立案し、各案についてこれらサービスの受益者の評価を加える
フェーズⅢ
低減案の選択――各部門から提出された案に対して、トップマネジメントが全社的立場から評価選択を行う。手順としては実行効果が大きく、かつ弊害の少ないものを中心にまず選択し、他は全社のニーズに応じて取捨選択する。
フェーズⅣ
実行計画書の作成
フェーズV
実施
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